
優しく暖かい音色を奏でてくれるオルゴール。
オルゴールはどのようにして生まれたのでしょうか?
オルゴールが初めて誕生したのは、14世紀中世のヨーロッパ。
『カリヨン』という鐘がオルゴールに発展しました。
オルゴールの起源『カリヨン』の仕組み
中世のヨーロッパでは、市民に時計が普及しておらず、教会や時計塔に設置された『カリヨン』という鐘を決まった時間に打ち鳴らすことで、街に時間を知らせていました。
朝、夕方、夜の3回、鐘が街中に響き渡り、人々は時刻を意識することができたのです。
当時は、手で鐘を鳴らしていましたが、その後、自動で鐘を鳴らす仕組みが考案されました。
ラテン語を元に『カリヨン』と呼ばれました。
カリヨンは、大きな木製の筒に金属のピンを指し、回転させてハンマーを弾くことで鐘の音を鳴らすという仕組みです。
当時のカリヨンは、時計塔とも呼ばれており、複数の鐘が連なったとても大がかりのもので、街には、大きな鐘がそびえたっていました。
『カリヨン』がオルゴールに進化
オルゴールは、時計技術から派生して、音楽再生装置として発展していきました。
15世紀頃、ゼンマイが開発され、時計の進化とともにカリヨンも姿を変え、小型化していきます。
そして、置き時計と一体型で時刻をメロディーで知らせるものが発明されました。
更に18世紀、シリンダーと呼ばれる新しい仕組みがスイスの時計職人により開発されました。
ピンを差し込んだ筒をゼンマイで回し、金属の板を弾いて音を出すという現在のオルゴールと同じ仕組みです。
その後、シリンダーオルゴールが誕生し、携帯できる大きさにまで小さくなりました。
ヨーロッパで使われていた大きな鐘のカリヨンが進化して、現代のオルゴールの起源となったのですね。
オルゴールの進化形

1つのオルゴールで無限の曲を奏でることができるまでに進化した【Muro Boxk】
オルゴールの新しい世界の歴史を刻み続けています。
ヨーロッパの『カリヨン』から始まり、進化した現在のオルゴールの音色を体験してみてください。