
【世界のオルゴール】歴史 はじまりはスイス
リラックス効果が高い上質な音色を提供し、世界中に愛されているオルゴール。
オルゴールはどこからはじまり、世界に広まったのでしょうか。
世界でオルゴールの歴史はどのように語られているのか探ってみます。
日本のオルゴールのはじまりは前回の記事で書いています。
【世界のオルゴール】歴史 はじまりはスイス
オルゴールのルーツはカリヨン(組鐘)。
ヨーロッパでは中世から、街の塔に取り付けられ、人々に時間を知らせる音の合図として親しまれていました。
カリヨンとは、音程の違ういくつかのベルを使って簡単なメロディを奏でるものです。
その後、自動的に演奏が開始される大時計が開発され、オルゴールへと進化していきます。
スイスのジュネーブの時計職人
世界最初のオルゴールは、スイスで誕生しました。
1796年にスイスのジュネーブで、時計職人アントワーヌ・ファーヴル により、シリンダー型のオルゴールが作られました。
アントワーヌ・ファーヴルは、懐中時計のような小さな空間に、より多くの音を鳴らすことができる仕掛けを開発しました。
スイスのジュラ州、サン・クロア地方を中心にシリンダー・オルゴール産業がスタートします。
仕組みが細かいオルゴールは、全て熟練した職人の手作業で製作。
工芸品や調度品に組み込まれ、音のアクセサリーとしてヨーロッパ中の裕福な人々に愛されました。
ドイツで誕生した新しいオルゴール
19世紀末になると庶民も音楽を楽しむようになり、新しいオルゴールが誕生します。
1886年にドイツでポール・ロッホマンによって完成されたディスク型のオルゴール。
ディスク型オルゴールは、曲をプログラムした金属の円盤(ディスク)を交換し、好みの曲を演奏することができました。
ディスク型オルゴールは、ヨーロッパで人気になり、バー・レストラン・ホテルのロビーなど人の集まる場所に設置されました。
オルゴールが姿を消した時代
1900年前後に多く普及したディスク型オルゴールは、エジソンが発明した蓄音機により、短期間で姿を消すことになります。
蓄音器が進化していき、手軽に音楽を楽しむ道具として広く普及していったためです。
第1次世界大戦がはじまる頃には、多数のディスク型オルゴールの会社が倒産を強いられました。
オルゴールに再び注目
生の音楽を自動で演奏するオルゴールが、画期的な発明であったことが歴史を振りかえることで理解できましたね。
高品質なツールとしてシリンダー型オルゴールを中心に製造が続いています。
現在、オルゴールは上質な音色、癒しの道具、優れたおもちゃとして、再び注目が集まり始めています。
1つのオルゴールで無限の曲を奏でることができるまでに進化した【Muro Boxka】は、オルゴールの新しい世界の歴史を刻み続けます。