癒しと安らぎをもたらしてくれるオルゴール。
一般的なオルゴールは基本的に1曲で、自分の好きなデザインや曲を探すのは大変だし、見つからないことの方が多い。
複数の曲を奏でられるオルゴールもあるが、100万円を超えるものもあり、高額すぎてとてもじゃないけど手が出せない…。
近年ではYouTubeなど無料で聴けるサービスもあるが、私がオルゴールに求める高周波帯の音色や、1/fの揺らぎなどの本物の安らぎを当然感じることはできない。
好きな時に、好きな曲をオルゴールで聴きたい。
Muro Boxはそんな願いを叶えてくれた。
スマホアプリと連動していて、操作もラクラク。
ゼンマイではなく電源で動くので、音のヘタレはもちろんなく、連続再生ができる。
お気に入りのプレイリストを作っておけば、いつでも好きな時に好きな曲を聴けてしまう。
アプリで自由に作曲ができるのも凄い。
自分で作曲した曲をMuro Boxが演奏してくれる。
にやにやが止まらない。
世界中のMuro Boxユーザーが作った曲がアプリで公開されている。
自分が作った曲を、世界の誰かが聞いて楽しんでくれる。
この音楽空間は最高に楽しい。
さらに、Muro Boxは演奏できる。
オルゴールを演奏できるのだ。
自分の指に合わせてシリンダーが回り、ピンを弾き、演奏する。
最高すぎるだろ。
もう、あなたの思っていたオルゴールの概念は完全に崩れ去っているはずだ。
私は公式サイトを見てさらに驚き、しかし納得した。
それは作り手のMuro Boxへの深い想い。
最先端の機能とは裏腹に、職人たちの手作業によって、パーツごとにひとつひとつ丁寧に作り上げられている。
その様子は高級時計のクオーツを組み上げる作業によく似ていた。
オルゴールの世界最先端の技術を持っている台湾の職人たちに何度も「無理だ」と言われながらも苦労の末に完成したのだとか。
だからこそ、常識を覆せたのだ。
職人たちの確かな技術・愛情が込められた製品なのだと納得した。
Muro Boxはこれまでのオルゴールの概念を覆した、全く新しいオルゴール。
まさに夢だったオルゴールが現実になった感覚だ。
それというもの、オルゴールをアプリで操作するという発想がこれまでなかったので、Muro Boxの機能すべてが驚きの連続だ。
Muro Boxは私の生活にすっと、自然に入ってきた。
朝の目覚めが、オルゴール
在宅勤務中のバックミュージックがオルゴール
読書の時間にオルゴール
夕食の歓談にオルゴール
就寝前にオルゴール
これらすべてをアプリで時間設定し、状況に合わせて練りに練ったプレイリストの曲たちをオルゴールが奏でる。
なんて贅沢な生活なんだろう。
オルゴールの音色が嫌いな人は、きっと殆どいないだろう。
でも毎日の生活でオルゴールを聴いている人は、きっと少数だ。
これまでのオルゴールには、毎日聴くには大きな足枷があった。
その足枷をMuro Boxは全て外して、私にオルゴールのある生活という贅沢を味あわせてくれたのだ。
オルゴール好きとして、語っておかなければならないことがある。
それはオルゴールのリラックス効果。
オルゴールは1/fのゆらぎというヒーリング効果をふんだんに体感できる。
1/fのゆらぎは森林や川や滝など自然界に多く存在する。
ソロキャン時に焚火の炎をぼーっと眺めると心が安らぐのも、1/fのゆらぎの効果だと言われている。
オルゴールはピンで鍵をたたき、その振動で音を派生させる。
この振動こそ、1/fのゆらぎだ。
オルゴールの音色そのものが1/fのゆらぎなのだ。
オルゴールを聴くと眠くなる、ゆっくり寝れる、というのも、オルゴールのゆらぎで自律神経が整えられ、精神が安定するためだという研究成果は多数報告されている。
産婦人科などの待合室で、オルゴールの音色を聴いたことがある人も多いのではないだろうか。
どうしてもストレスが多くなる妊婦さん。
しかしその緩和に使える手段の制限も非常に多い。
そんな妊婦さんに、専門医である産婦人科医師がオルゴールの音色を選択するほど、自然なリラックスが得られるのだ。
さらに胎教にもいい効果があると言われている。
赤ちゃんの眠りを誘う音色に、オルゴール調の曲が多く使われているのも訳がある。
我が家は長男の夜泣きに毎日悩まされていたが、Muro Boxの奏でる音色は彼にとって最高の子守歌になる様だ。
「ありがとう、Muro Box。これで私も妻もよく寝れる」
私が気に入っているのは、機能だけではない。
デザインだ。
飽きのこないシンプルなデザインで、男心をくすぐるムーブメント、そしてどこかほっとする木の温もりを感じることができる。
オルゴールの音や響きを最優先に考え、木箱の空洞を精密にデザインしているところにもグッときた。
どこか機械式の腕時計を彷彿とさせる、音を奏でるため回るシリンダーはずっと眺めていられる。
ただぼーっと眺めながら、ゆったりと流れる時間もまた良い。
音色はもちろん、目でも楽しめるのも魅力的だ。
10万円の価値はとても大きい。
そこそこ新しいスマホが買える。
炊飯器も、最高級を選ばなければ買える。
私は最初Muro Box(オルゴール)が約10万円と聞いてぎょっとした。
クソ高いと思った。
しかし今は違う。
スペックを考えるとむしろ安いのではないかと思う。
同じようなスペックのオルゴールはおそらくまだこの世に存在しないが、複数の曲が聴けるオルゴールには、100万円以上するものもあると聞いて驚いた。
もちろんそれはMuro Boxよりも鍵の数が多いため、音域が広く豊かだろう。
しかし、決まった曲しか聞けないゼンマイのオルゴールだ。
それを聞くとMuro Boxは10万円以下で買える。
安いかどうかは別にしても、最高のコストパフォーマンスだと思う。
私の生活はMuro Boxで変わった。
一変するような劇的な効果はない。
しかし、ちょっと豊かになった実感がある。
想像してほしい。
休日ののんびりした時間に、大好きなあの曲をオルゴールが生演奏してくれる日常を。
朝の目覚めがうるさい目覚まし時計ではなく、軽やかに奏でるオルゴールで目覚める朝を。
在宅での仕事中、オルゴールで集中した時間を過ごしている自分を。
生活の質がワンランク上がる投資としては、最高のコストパフォーマンスだ。
筆者:Yusuke
脱サラし、自由気ままに東京の片隅に生息しているフリーランス。
ムーブメントが好きで、腕時計やオルゴールをコレクションしている。
ひたすら眺めて心躍らせるのが日課。
探求心が人一倍強く、新しいものに目がないため常に金欠気味なのはご愛嬌。